依存症ノ姉 >> 【スペシャルインタビュー】
―――こもだ先生、魔法少女こもだ三部作(※)お疲れ様でした。
薦田ロボ(以下、薦田)
「お疲れ様でした」
サブマリン(以下、サブ)
「お疲れ様でーす」
※こもだ三部作
heat-softのこもだ原画「魔法少女征服宣言」「教え子は魔法少女」「魔法少女が全裸で土下座!」の三作品。
うち2作品がサブマリンディレクター作品。
―――さて、魔法少女を立て続けに三作ということですが、苦労した点はございますか?
薦田
「魔法少女の衣装を考えるが大変だったな~。いつも指定書の資料が同じな上に、『お任せします!』だったんで(笑) 土下魔は、ネタ切れって言いながらかいてましたね」
サブ
「その割に、最後の土下魔(※)なんて一発で通って、調整部分なんてほとんどありませんでしたよ」
薦田
「絵かきあるあるだと思うんだけども、自信のあるものほどリテイクをもらって、『これダメだろうな』って思ってるやつほど、オッケーがもらえるっていうね(笑)」
※土下魔
魔法少女が全裸で土下座!~屈辱に濡れるごめんなさい~のこと。
―――衣装以外に苦労したところかはありますか?
薦田
「周囲からだんだん魔法少女専門絵かきに思われるようになりました。某ディレクターさんからお仕事をもらうときに、丁寧に『魔法少女じゃないんですが、大丈夫ですか?』って言われちゃって、『いや、むしろ、JK書かせてくださいよ!』って」
薦田
「もしかすると、このままだと魔法少女の仕事しか来ないかも……ていう危機感を感じていました(笑)」
―――サブマリンと薦田ロボ先生がお仕事するようになった切っ掛けを教えてください。
サブ
「猫にた(※)さん言われて」
薦田
「猫にたさんに言われて」
サブ
「教え魔は初ディレクターだったんですが、猫にたさんからご紹介して頂いて、新人でもこもだ先生ならお任せできるからって言われましたね」
薦田
「こっちは逆に『新人のサブマリンをよろしくお願いします』と言われて。猫にたさんが大丈夫っていうなら、まともな人なんだろうと仕事のオファーをお受けました」
薦田
「ちなみに『サブマリンが何かしたら、すぐぼくに言ってください』って猫にたさんから言われていたので、もしなんかあったらすぐにチクってやろうと思ってました」
サブ
「過去に何度か『猫にたさんにチクるけどいいか?』って言われて、謝った記憶があります(笑)」
薦田
「冗談ですよ冗談(笑) まあ言ったけど」
サブ
「あと、紹介してもらう前から、『魔法少女征服宣言』のデバッグに参加してるとき、『あ、この人の絵好きだな』と思ってて、一緒に仕事できるのは素直に嬉しかったですね」
※猫にた
ベースユニットのチーフディレクター兼料理長
魔法少女征服宣言のディレクターを務める。
―――そのあと、お二人は交流を深めていったわけですか。
サブ
「そうですね。仕事決まったときに、挨拶と打ち合わせで何度か電話させてもらって、その時、話がすごい盛り上がったことが切っ掛けですね」
薦田
「最初は仕事の話をしてて、脱線に脱線を重ねて、結果、まったく関係のない話でアニメの話で一時間、二時間しゃべるようになり、今ではさぎょいぷするまでになりました」
サブ
「まあ、さぎょいぷつっても、僕はなんの作業もしてませんけどね(笑)」
薦田
「えっマジで?」
―――お二人の魔法少女の中で一番好きなキャラクターはなんでしょう?
薦田
「魔法少女征服宣言の時のブルー、玲奈(※)ちゃんかな。ショートヘアに並々ならぬ執着があるので。大抵の場合ロングキャラの方が人気が高いですから、ショートの子も負けないくらい魅力的に可愛く描こうっていつもこだわってます」
サブ
「玲奈っていえば、ティアラを思い出しますね。あれがあることで、顔の部分だけでも魔法少女としてのアイデンティティーがちゃんと出てましたね。あれはこもだ先生の案ですか?」
薦田
「どっちなんだろう……うーん……猫にたさんかな? あー、でも、だんだん私だった気がしてきた(笑)」
サブ
「もう、薦田先生でいいんじゃないっすかね(笑)」
※玲奈
ボーイッシュな見た目とは裏腹に、かわいい下着を履いていた気がする!
あと、悪は許さない系の脳筋魔法少女である!
※実際に調べた結果、薦田先生の案でした。
―――サブマリンさんはどうですか?
サブ
「教え魔の理々(※)ちゃんです。かわいいです。キャラデザもらったとき、勝利を確信しました」
薦田
「細かいリテイクが一番多かったよね」
サブ
「ごめんなさい(笑)。でも、見た目がすごい好き。ボーイッシュなキャラクターが元々好きで、気が強いけど、弱い部分もあって、そのギャップがいいですね」
薦田
「待って私の大好きなボーイッシュ女子については一言いわせて。あのね、そもそも(以下略」
※全然一言じゃなかったので、興味のある方はこちらでご質問ください。
→https://www.ask.fm/comodayoshio
※理々
真面目で神経質な悪堕ちしちゃいそうな魔法少女。
「魔法少女の私って特別な存在!」って思ってた。
そう、悪堕ちするまでは……
―――ヒートソフトの新作はどういうタイトルになるんですか?
サブ
「ハードなエロのあるゲームを作りたい。魔法少女にはないリアルな路線でエロいものを作りたかったです」
サブ
「やっぱり、魔法少女を書いているときは、どうしても、感情が共感できない部分があったりして、誰もが正義のために戦えるわけじゃないし、正義や悪っていう題材自体が難しいですね。だから、もっと個人的な理由を描きたかった」
サブ
「あとは、ずっと、薦田先生と姉ものをやりたい。暗いゲームやりたいって話をしてました」
薦田
「サブマリンにはいろんな暗いゲームや小説、映画なんかを薦めたね~」
サブ
「あれは洗脳に近いですね」
薦田
「知らねぇなー」
サブ
「『冷たい熱帯魚』とか『隣の家の少女』とか、あとは、ピンポイントさんの『墜落人生』なんかをプレイしましたね。そのせいで、ウシジマくんなんかも言われてもないのに、読むようになっちゃいました(笑)」
薦田
「わたしは、エロゲーマーとしては、ひたすら陵辱ゲープレイヤーなんで。好きな子には痛みを与えたいです(老若男女問わず)」
サブ
「僕ももともと、学生時代とか暗い話とか好きだったんですが、書いてるうちに『俺って深い人間なんだ』って勘違いをしているような気がして」
薦田
「それはすげぇ思い上がりだね!(爆笑)」
サブ
「なんていうか、『なんでも暗い話にすりゃ、深いストーリーなんだ』っていう大きな勘違いをしていたわけですよ。ほんとはコメディーの方が得意なのに(笑)」
サブ
「今回はそんな若い頃の失敗を活かせるようにしたいですね」
―――これまでのヒートソフトよりもダークな作風になるということですね?
サブ
「ある意味原点回帰なのかもしれません。初期の頃は暗い作品、堕淫や操淫なんかの陵辱ゲームもあったんです。ただ、最近は一風変わったものが多かった気がしたんで、個性は残しつつ、ハードな展開を作って行こうかと」
薦田
「外注の身分でこんなこと言うもなんですが、最近のヒートソフトさんのイメージを払拭するような作品にしたいなと。あと、原画だけど、ストーリーにはだいぶ関わってると思いますよ。原案に薦田の名前入れて欲しいくらいですよ」
サブ
「冗談っぽい話ですけど、だいぶ、助けて頂きました。薦田先生の『それいいね!』を聞くために、いろんなものをぶっこみすぎて、プロット会議で『容量多いから削れ』って言われたくらいです(笑)」
―――主人公の姉、ヒロイン「永沢時子」とはどんなキャラクターですか?
サブ
「理想の甘えたいお姉ちゃんですね。『抱きついてくるお姉ちゃんではなく、抱きしめてくれるお姉ちゃん』って言ってもわかりづらいかもしれませんね。でも、姉好きの方ならピンと来るかもしれません」
薦田
「何しても許してくれるようなお姉ちゃんってことね」
サブ
「はい。優しさで全てを許してくれる、聖母みたいなお姉ちゃん。軽々しい愛じゃなくて、とても深くて重いです。たとえば、弟が姉にひどいことをしても、『君は悪くないよ。お姉ちゃんは気にしてないから、大丈夫だよ』って優しく受け止めてくれる感じ?」
薦田
「相手をダメにしちゃうお姉ちゃんですね」
サブ
「ここが姉の依存症たる所以ですかね」
薦田
「姉ものの基本ではないかと」
サブ
「基本といえば基本ですが、今までのヒートソフトの姉ものとはだいぶ違うものになります。もっと深いところでつながっている関係性ですね」
―――時子お姉ちゃんを描く上でのこだわりなどありますか?
薦田
「今作だけじゃなくて全体的に言えることですが、靴下に対して強い執着があります」
サブ
「ラフをもらったとき、こっちへの指示が少なくても、靴下のところだけは『絶対白ニーソ』『ルーズソックどうっすか?』『ハイソックスがいい』とか書いてました」
薦田
「今作の時子お姉ちゃんだと、ニーソックスだと媚が強いから、このお姉ちゃんには合わない気がして。だから、『絶対ハイソックス!』って思って描きました」
サブ
「こだわりが強すぎて、うちのチーフグラフィッカーのska3(※)さんが、『薦田先生はソックスにこだわりがある方ですから、これはこのままの方がいいと思いますよ』なんてことを言われたことがあります(笑)」
薦田
「まさかバレていたとはな(笑) 他のブランドさんでも『絶対この靴下』って主張してます」
サブ
「靴下に絶対に注意書きしてくる原画家(笑)」
薦田
「特に指定がないときは、ニーソ、ハイソ、ルーズ、素足などで各々のキャラ付けをすることもあります。靴下は性器」
サブ
「ソックスフェチのゲームを作ろうと思っているディレクターの方、薦田はやる女ですよ!」
※ska3(スカミッツ)
ベースユニットのチーフグラフィッカー。
最近、ドラゴンクエストビルーダーズをプレイ中。
―――話を戻しましょう。ソックス以外での時子お姉ちゃんのこだわりはありますか?
薦田
「お姉ちゃんといえばロングヘアー。依存姉で浮かんだのが、黒髪ロング、黒セーラー……イメージは黒と赤。花の髪飾りをしている。この部分は一切ぶれてませんね」
サブ
「あとは、『幸薄めでお願いします』って指定書には書きました。そしたら、薦田先生も納得してくださって」
薦田
「やっぱ、幸は薄いよね(笑) あ、あと、殴りたくなる表情を意識したね」
サブ
「殴りたくなるって(笑) それ、愛里(※)のときも言ってましたね。キャラデザ上げてくれた後、『コイツの顔、めっちゃ殴りてぇわー』って」
薦田
「記憶にないんだけど!? そんなこと言ってた? 自分の描いたキャラに…」
サブ
「普段、『陰毛燃やすぞ!』『ク●トリス焼くぞ』が口癖の人が何いってんスか?(笑) 殴りたい顔とか普通に聞こえますね」
※薦田先生にとって「殴りたい顔」は褒め言葉です
※愛里
超かわいいボクっ子魔法少女!
膀胱の緩さに定評あり。
魔法少女になる前に泌尿器科に通っていれば負けなかったかも!
―――さて、では今回はどんなエッチシーンがあるのでしょうか。
薦田
「残念ながら陰毛は燃やしません」
サブ
「完全に前の流れ、ひきずってますね(笑)」
サブ
「今作では、ずっとやりたかった、丁寧なア◯ル開発や○○浣腸もやります。魔法少女でもやろうとしてましたが、向こうは触手とか超科学とか、便利なものがあるんで、意外と簡単に開発しちゃってて、それが良さでもあるんですが、今作はリアルに責めたいなっと」
サブ
「ハードなプレイもありますが、授乳手コキのシーンなんかもあって、姉ものにはかかせない甘々なシーンもありますよ。あと、弟以外とエッチはしません。サブキャラも出ますが、エッチするのは弟だけ、お姉ちゃんだけです」
―――最後に一言お願いします。
薦田
「近年のヒートソフトさんの中では異色の作品になります。なので、新ブランドから出るようなタイトルだと捉えていただければ嬉しいです!」
サブ
「薦田先生が今、ディレクターっぽいこと言っちゃった(笑) えっと、ある意味、サブマリンの本気見れる作品になればと思ってます」
薦田
「おふざけなしです」
サブ
「おふざけはないです」
サブ
「この対談でふざけきったんで、もういいですね(笑) あ、最後に薦田先生、いつもの仕事募集しなくていいんですか?」
薦田
「じゃあ。若い男を描くようなお仕事も、募集してます。もちろん、今まで通り、男性向けも宜しくお願いします」
サブ
「新作よろしくお願いします」
薦田
「買ってくれないと陰毛焼くぞ!」
―――以上
質問者・文 サブマリン
◆紹介
薦田ロボ(旧・こもだ)
日本の漫画家、原画家、イラストレーター。
今まで多くの作品の原画を担当し、
人妻、魔法少女、ギャル、ロリと様々なキャラクターを産み出す。
近年では、女性向け作品にも意欲を見せている。
同人サークル「CloudNine」を立ち上げ、今後、精力的に活動予定。
ツイッター
https://twitter.com/comodayoshio
サークルHP
◆紹介
サブマリン
日本の恥部。イジられキャラ。満25歳。
主に、ベースユニットでは水汲みを担当しており、
脳内彼女・vanadis・heat-soft・蛇ノ道ハ蛇ソフトの開発を、
水分の面でサポートしてきた実績がある。
現在では、お茶汲みも兼任しており、
来客者を会議室までご案内し、お茶を差し出すのも彼の仕事である。
以上