8月7日(木)晴れ 夜
さぁて……なんなんでしょうね……この状況は……
膝枕……なんて素敵な響きなんでしょう……立場は逆なんですけど……
「んふぅ、なんだか……大きくなってきたよ……?」
「凄い美味しそうなアイスだよねぇ……」
なんと、俺のブツをアイスだと勘違いしているみたいだ……
これはチャンス……? いやいや、何を考えているんだ俺……
まずいな……あり得ない状況に頭の感覚が麻痺して来ているみたいだ。
完全に理性を失う前に夢美を引き剥がさないと……
「んふっ、出たよぉ……いただきま~す……」
「んちゅ、ちゅる……ふふっ、アイス……美味しいよぉ……」
な、ななっ! や、やばい!
これはいくら何でもやばいだろう……!!
が、我慢だ……男なら耐えるんだぁ~~!
「んぅ、このアイス……ビクビクふるえて、んちゅ、食べにくいよぉ……」
「でも、ちゅ……味は、んふっ、悪くないよね……」
……すみません。
もう俺は限界です……男の尊厳? 紳士的な対応?
そんなことできる筈無いでしょ~~!!
高ぶる心情のままに、俺は欲望を解き放つ。
寝ているのに俺をその気にさせる夢美が悪いんだ!
お、俺は悪くないんだぞっ!
「んぷっ、やぁ……い、いきなり溶けちゃったぁ……」
「ちゅる、零さないように……んぅ、んっ……しないと……」
ああぁぁ……結局我慢できなかった……
バカバカ! 俺の大バカもの~~!!
しかも一瞬でも夢美のせいにしてしまうなんて……最低の兄貴だ……
世のお兄ちゃんがた……ごめんなさい……兄の風上にもおけない、不甲斐ない俺を許してください……
って、許してもらえるはずないですよね……