レッスン1
【夢美】
「『妹』とは!」
【にゅ~くん】
「……夢美ちゃん、いきなりどうしたんだにゅ?」
【夢美】
「もう、ノリが悪いなぁ~……今日は妹講座のレッスン1が開講される日だって言うのに……」
【にゅ~くん】
「にゅ! しまったにゅ……すっかり忘れていたにゅ……」
【夢美】
「はぁ……相棒がこんな調子だと、先が思いやられるよ」
【にゅ~くん】
「ごめんだにゅ夢美ちゃん……」
【夢美】
「まあ、気を取り直して……いくよ!」
【夢美】
「お兄ちゃんのための妹講座 レッスン1始まるよ!」
【にゅ~くん】
「今日の講義はなんなんだにゅ?」
【夢美】
「言い質問だねにゅ~くん! 今回はもっとも基本である『妹』についての講義だよ。準備は良い?」
【にゅ~くん】
「バッチリだにゅ! どんとこいだにゅ!」
【夢美】
「頼もしいよにゅ~くん! それじゃ分からないことがあれば、どんどん質問してね」
【にゅ~くん】
「それじゃあ早速質問だにゅ」
【夢美】
「おっ、いいねぇそのやる気! 何が分からないのかな?」
【にゅ~くん】
「……『妹』って結局なんなんだにゅ?」
【夢美】
「ふ○~~っく!! なんてことを質問してるの!?」
【にゅ~くん】
「にゅ!?」
【夢美】
「まさか、そこから説明しないといけないなんて……あたしびっくりだよ……」
【にゅ~くん】
「で、でも……新規のかたは『妹』についての知識なんて、ほとんどないと思うんだにゅ……」
【夢美】
「ちっちっちっ……甘い、甘いよにゅ~くん。ルノアールのココアよりも甘々だよ!」
【にゅ~くん】
「そのネタ……分かる人いるのかにゅ?」
【夢美】
「こほん……」
【にゅ~くん】
「にゅ!?」
【夢美】
「良い、にゅ~くん? 『妹』ってのは知識で語ることなんてできないんだよ」
【夢美】
「『妹』を語るのに必要なのは本能! 英語で言うとInstinct!」
【にゅ~くん】
「ほ、本能で語るのかにゅ……?」
【夢美】
「そうだよにゅ~くん! にゅ~くんは『妹』の何が可愛いのと言われて即答できる!?」
【にゅ~くん】
「え、え~と……む、難しいにゅ……」
【夢美】
「そう! 難しいんだよ!」
【夢美】
「じゃあ、どうして難しいのか!? それは可愛さを理屈じゃなく本能で感じ取っているから!」
【夢美】
「お腹空いた、眠い、ヤりたい……『妹』が可愛いのは、それと同列! 人間の誰もが持っているものなんだよ!」
【にゅ~くん】
「熱い、熱いにゅ……夢美ちゃんが燃えてるにゅ……!」
【夢美】
「可愛さを伝えるのが難しい……でも可愛い……それが『妹』なんだよ!」
【にゅ~くん】
「あれ? でも……『妹』の何が可愛いと言われて即答できる人も中にはいるんじゃ無いかにゅ……?」
【夢美】
「Such a person must disappear! (そんなヤツは消えてしまえ!)」
【にゅ~くん】
「ぎゃ~! 怖いにゅ! そんなこと言ったらダメだにゅ!」
【夢美】
「おおっと時間だぁ! それじゃ、また次回ね!」
【夢美】
「『妹サイコー!』『シスコン万歳!』」