アクア
「くぅ、うううううっ!!」
アクアが俺の口内――いや体内に入ってくる。
口内は液で潤っているせいで滑りやすく、また足を掴んだ触手がどんどん奥へと押し込んでくれる。
おかげでアクアの身体は一瞬にして俺の体内へ。
そのタイミングに俺はわざと自分の身体を縦に起き上がらせ、アクアを宙吊りのような形にする。
グラノワーム
「どうだ、この状態では逃げられないだろう?」
アクア
「えっ……ここって……」
グラノワーム
「何だ分からないのか? ここは俺の体内だ!」
アクア
「体内って!? わ、私を飲み込んだの!?」
アクアは慌てて足をばたつかせる。
だがアクアの足は口の外。ジタバタ暴れたところで虚しく宙を掻くばかりだ。
アクア
「くっ、この……んっ、えいっ!」
さらに腕で口をこじ開けようとするが、逆さづりの体勢じゃ力が入るはずもない。
グラノワーム
「無駄な抵抗はやめて諦めて大人しくなるんだな。その態勢では踏ん張れず、力が入らないだろう?」
アクア
「冗談じゃありません、こんなことくらいで諦めたりしないわ」